2014年04月22日
寿限無
寿限無
(1行10点。君は、何点)
1. じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ
2. かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ
3. うんらいまつ ふうらいまつ
4. くうねるところに すむところ
5. やぶらこうじの ぶらこうじ
6. パイポパイポ
7. パイポのシューリンガン
8. シューリンガンのグーリンダイ
9. グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
10. ちょうきゅうめいのちょうすけ
もともとは、落語の前座咄(ばなし)の代表作。
生まれた男の子に、ぜひともめでたい名前を付けて欲しいと、男(ちなみに名字は杉太とのこと)がお寺の坊さんに頼んだ。めでたいことがらをめいいっぱい重ねられたこの名前、便利なこと、不便なこと多々あった。最後に井戸に落ちた「寿限無寿限無……長久命長助」を助けようとしたのだが、名前が長すぎて助けられなかったという笑えない話。
【かいせつ】
■寿限無
無量寿経というお経の中に「無量寿」という言葉があり、「量り知れない寿命」という意味。ごろをよくして「寿限無」。
■五劫の擦切
三千年に一度、天女が巨大な巌を衣で撫で、それを繰り返した結果、岩が擦り切れた状態が「一劫」。これが五回繰り返されることが「五劫」。つまり、限りない「永遠」という意味。
■海砂利 水魚
海砂利とは海の砂利(じゃり)、水魚とは水に住む魚。どちらも数え切れない、捕り尽くせないほど多いということから「無限」を表す。
■水行末 雲来末 風来末
水の行く末、雲の来る末、風の来る末で、これもやはり「果てしないこと」を示す。
■食寝処 住処
食うところ、寝るところ、住むところは生きていくのに必要で、人間は三つのうち一つ欠けても生存することはできない。「大切なこと、無限に必要なこと」を表す。
■藪裏柑子
植物。百両金を表す印として用いられ、非常に丈夫で長持ちする木。春に若葉が出て、夏に花が咲き、秋に実を結び、冬に赤くなり霜をしのぐ、めでたい木。「長持ちしてめでたいこと」を示す。
■パイポ シューリンガン グーリンダイ ポンポコピー ポンポコナー
パイポとは昔の唐土(もろこし)にあった国の名前。
その国の、長生きしたことで有名な王様の名前が「シューリンガン」
これまた長生きしたお后の名前が「グーリンダイ」
二人の間には二人のお姫様があり、彼女たちも長生きをした。名前は「ポンポコピー」と「ポンポコナー」。長寿だった人の名前をあやかろうということ。
■長久命 長助
「天長地久」というあがとうい文字から。それをからとって「長久命」。また、命名した和尚が「わしに男の子ができれば長助という名前がいい」と言ったことから「長助」も追加。
これらすべてを書いた紙を手渡し、「これを見てこの中からいいのをお取りなさい」と和尚。命名を依頼した男は「これはどれをつけても、具合が悪かったときに、あれにすりゃあよかったと言うような愚痴が出るといかねえから、めんどうくせえいっそみんなつけちまおう」。
そんないきさつで、ついた名前
(1行10点。君は、何点)
1. じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ
2. かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ
3. うんらいまつ ふうらいまつ
4. くうねるところに すむところ
5. やぶらこうじの ぶらこうじ
6. パイポパイポ
7. パイポのシューリンガン
8. シューリンガンのグーリンダイ
9. グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
10. ちょうきゅうめいのちょうすけ
もともとは、落語の前座咄(ばなし)の代表作。
生まれた男の子に、ぜひともめでたい名前を付けて欲しいと、男(ちなみに名字は杉太とのこと)がお寺の坊さんに頼んだ。めでたいことがらをめいいっぱい重ねられたこの名前、便利なこと、不便なこと多々あった。最後に井戸に落ちた「寿限無寿限無……長久命長助」を助けようとしたのだが、名前が長すぎて助けられなかったという笑えない話。
【かいせつ】
■寿限無
無量寿経というお経の中に「無量寿」という言葉があり、「量り知れない寿命」という意味。ごろをよくして「寿限無」。
■五劫の擦切
三千年に一度、天女が巨大な巌を衣で撫で、それを繰り返した結果、岩が擦り切れた状態が「一劫」。これが五回繰り返されることが「五劫」。つまり、限りない「永遠」という意味。
■海砂利 水魚
海砂利とは海の砂利(じゃり)、水魚とは水に住む魚。どちらも数え切れない、捕り尽くせないほど多いということから「無限」を表す。
■水行末 雲来末 風来末
水の行く末、雲の来る末、風の来る末で、これもやはり「果てしないこと」を示す。
■食寝処 住処
食うところ、寝るところ、住むところは生きていくのに必要で、人間は三つのうち一つ欠けても生存することはできない。「大切なこと、無限に必要なこと」を表す。
■藪裏柑子
植物。百両金を表す印として用いられ、非常に丈夫で長持ちする木。春に若葉が出て、夏に花が咲き、秋に実を結び、冬に赤くなり霜をしのぐ、めでたい木。「長持ちしてめでたいこと」を示す。
■パイポ シューリンガン グーリンダイ ポンポコピー ポンポコナー
パイポとは昔の唐土(もろこし)にあった国の名前。
その国の、長生きしたことで有名な王様の名前が「シューリンガン」
これまた長生きしたお后の名前が「グーリンダイ」
二人の間には二人のお姫様があり、彼女たちも長生きをした。名前は「ポンポコピー」と「ポンポコナー」。長寿だった人の名前をあやかろうということ。
■長久命 長助
「天長地久」というあがとうい文字から。それをからとって「長久命」。また、命名した和尚が「わしに男の子ができれば長助という名前がいい」と言ったことから「長助」も追加。
これらすべてを書いた紙を手渡し、「これを見てこの中からいいのをお取りなさい」と和尚。命名を依頼した男は「これはどれをつけても、具合が悪かったときに、あれにすりゃあよかったと言うような愚痴が出るといかねえから、めんどうくせえいっそみんなつけちまおう」。
そんないきさつで、ついた名前
Posted by 未来 at 20:20│Comments(0)
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